運動会・ビデオ撮影のコツと裏ワザ(PART4)「撮影のウラ技」
「①事前準備」 「②ビデオ撮影の心得9カ条」 「③撮影のコツ」 「④撮影のウラ技」
と4つのPARTに分けてご紹介している『失敗しない!運動会ビデオ撮影のコツと裏ワザ』。
ここからは「撮影のウラ技」です。
運動会・ビデオ撮影のウラ技
『ウラ技』と振りかぶったものの、運動会のビデオ撮影を何度も経験されている方ならすでに周知の事実かも知れません。
ここは経験の浅い親御さんにむけた情報と思ってお付き合いください。
ウラ技1)運動会で我が子を発見しやすい工夫
運動会に参加する子供たちはみんな同じ体操服を着用しているため、いわゆる『分身の術』を使います。
経験者ならわかると思いますが、ビデオを構えていざ撮ろうとした瞬間に液晶ファインダーから我が子を見失うことが頻繁に起こります。そうなると撮影どころではありません。
我が子を見失わないようにするにはどうしたらいいのか。それは一目見て我が子と判別できる「目印」の工夫です。
男の子も女の子もみんな同じ赤白帽と体操服を着ています。なので背中や胸の辺りに名前を書いた派手なアップリケをつけている子もいますが残念ながら身体の向きによって見えなくなり、すぐに見失います。
では目印として最も目立つ場所はどこか?それはズバリ「足下」なんです。
蛍光色のハイソックスがおすすめ!
経験上、ダントツで目立つのが靴下の色です。
ハイソックスがイチオシですが、男の子は嫌がるので女の子におすすめかもしれません。
派手な色の靴下をはかせていると一番、探しやすいですし、蛍光色なら一層目立ちます。
暑がるようなら出場競技以外の時は半分に折ってもいいよと伝えておきましょう。
男の子は蛍光色のスニーカーがベスト!
ハイソックスを嫌がる男の子には蛍光色のスニーカーがベストです。
玉入れなどあちこち動き回る競技の場合、我が子のクツを追いかける感覚でカメラを回せば見失うこともなくなります。仮に見失っても次の発見が容易です。
ちなみに運動会のためにスニーカーを新規購入する場合は早めに用意してはき慣れさせておきましょう。運動会で靴擦れは禁物ですので。
ウラ技2)パフォーマンス演目は離れて撮影するのもおすすめ
ダンスのような全クラスが参加する演目は配布プリントで我が子がどのあたりで演技し、どう移動するのかを事前に教えてくれる学校もあるようです。
プリントを参考に最適な撮影位置を確認し、どの方角の撮影ブースから撮ればよいのかチェックしておきましょう。
大人数の演目は離れた場所から撮るのが鉄則!
ダンスや騎馬戦などは子供が大きく動き回る演目ですので、脚立などを利用して少し離れた位置から広い画角で撮影するのが鉄則です。
広い画角で撮影していれば、うっかり我が子の姿を見失っても後で確認したらどこかに映っているものです。
また、あまり長回しをしないこともこの手の撮影のポイントです。
ダンスパフォーマンスなどはたいてい5分以上の演目ですから編集で使いそうな部分だけを判断して小刻みに撮影しましょう。
20秒×5カット程度で十分です。パフォーマンス系のシーンは長いカットより、短いカットを積み重ねた方がテンポ感が出て、躍動感が伝わるシーンになります。
ウラ技3)使い勝手ならカメラ用の超ミニ三脚が優秀
ビデオ三脚は映像のブレを軽減してくれるので運動会の撮影には欠かせないアイテムです。特にビデオ撮影に慣れていない方には必須といってもいいかもしれません。
でも、実を言うと私はビデオ三脚を使用していません。ビデオ三脚が良くないというわけでもなく、腕に自信があるわけでもなく、単に荷物になるのがめんどうだからです。なのでほんどの競技シーンはハンディでカメラを回しています。
ただし、情景のインサートカットは必ず三脚を使います。
といっても通常のビデオ三脚ではなく足の高さ15センチ程度のカメラ用のミニ三脚です。このミニ三脚をビデオに取り付けて地面や安定したところに設置して撮影しています。
100均でも売ってますが、プラスチック樹脂の軽すぎる三脚は重量のあるビデオカメラを上にのっけると不安定になるため、ぐらつきが多発し、おすすめできません。
携帯性は低下しますが、家電量販店などで売っている金属製の重量感のあるミニ三脚がおすすめです。
ミニ三脚ならポケットに入るので「あ、このインサート撮っておこう」と思ったらすぐに装着して撮影できるのですごく重宝しています。
ビデオカメラに常に装着したままでもハンディ撮影できますので、インサートハンティング(良いインサートカットを探して歩き回ること)に役立ちます。
ただし、ミニ三脚を使う上で注意点があります。
ひとつは高さが足りないので撮影できるアングルが限定されること。荷物になってもいいから色んなアングルを狙いたい方は通常の三脚の利用をおすすめします。
またミニ三脚はどこかに設置して撮影する場合、置いた直後はカメラが微妙にぐらついています。
画面が完全に静止するまで10秒くらいかかることを計算に入れて録画ボタンを押しましょう。
また風が強い日やの何かの振動が伝わる場所での撮影には不向きです。あとで大画面でプレビューしたら画面が小刻みに揺れていてフィックス映像になっていないことがあります。
ウラ技4)校歌斉唱をBGMに使用
冒頭で触れた「校歌斉唱をノーカットで撮っておく」という理由がコレです。
後々、編集を考えている方向けのウラ技といえるかも知れませんが、開会式では全校生徒による校歌斉唱が必ずあります。
このシーンを少なくとも歌の1節(1番とか2番)はノーカットで撮っておくのです。
ここでのポイントは映像を撮ると言うより、なるべく周囲の雑音が入らないように「生の歌声」を撮っておくという感覚です。
何のためかというと、あとで編集する際、収録した音声部分を作品のBGMに利用できるからです。作品はBGMで印象がころりと変わります。
既存のフリーBGMも悪くはありませんが、例えばオープニングから競技が始まるまでの導入ブロックに子供たちの生の歌声をBGMとして使用することで、ドキュメント性が強調され、学校カラーもにじみ出て作品がぐっと盛り上がります。
どんな感じの映像になるのか。導入部分だけですが、サンプル映像をご覧下さい。
ウラ技5)運動会ビデオの基本的な構成例
運動会は記録映像ですが、後々、編集されるなら全体の構成を意識した撮影が必要です。
きちんとした構成の作品は見ていて楽しいですし、繰り返し見ても退屈になりません。そのために、基本的に押さえておきたいシーン例を…
「1)プロローグ」 「2)導入ブロック」 「3)メインブロック」 「4)エピローグ」
の4つのブロックに分けてご紹介します。ご自身のイメージする作品に見合った項目を参考にして自分なりにアレンジしてください。
1)プロローグ
- 朝、お弁当作りに励むママ(作品のファーストシーン等に使えます)
- 寝起きの子供の顔と本日の意気込み(本日の主役紹介です)
- 当日の空の表情(これもファーストシーン候補。快晴?曇天?雨なら中止かな?)
2)導入ブロック
- 学校の校舎外観(場所説明)
- 校門横の学校名と運動会の看板(字幕の代わりになります)
- 校門前に集まった生徒や家族(ワクワクする子供たちの顔とその家族)
- 季節の草木や風物(恒例の行事に欠かせない季節のカット)
- グランドの俯瞰(入場門アーチやカラフルなシートに座る大勢の観客)
- 開会式(必要カットは前述したとおり)
3)メインブロック
- 観戦中の観客の声援・拍手・笑い声(編集時のカット間に挟むインサート用/最低でも10カットくらい)
- 競技直前の我が子のコメント(撮ったコメント内容は将来、懐かしめます)
- 我が子が出場する午前の競技(各競技に見合ったカメラワークで)
- 得点の中間発表(競い合っているという臨場感)
- お昼の休憩タイム(最近は生徒だけ教室でお弁当というケースもあるようです)
- 我が子が出場する午後の競技(各競技に見合ったカメラワークで)
4)エピローグ
- 結果発表~閉会式(我が子だけでなく戦い終えた生徒たちの表情カットも)
- 閉会後、生徒と合流して家路につく家族たち
- 本日の子供の感想コメント(毎年の恒例シーンにすれば子供の成長や変化を感じさせてくれます)
まとめ
4回に分けてお届けした「運動会のビデオ撮影を成功させるコツと裏ワザ」いかがでしたか?
可愛い我が子の勇ましい姿をしっかりと記録してあげてくださいね。
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きたる運動会が子供たちと家族にとって素敵な思い出となりますように。