JPEGと300dpiってなに?
画像のファイル形式はJPEG
画像ファイル形式には画像を扱う用途に合わせた様々な形式がありますが、当社が提供する画像データのファイル形式はJPEGです。デジタル端末での閲覧や等倍プリントに最も適し、1677万色のフルカラーに対応し、優れた圧縮技術を持つファイル形式です。写真画像の最も一般的な形式とされ、スマホやデジカメで撮影した画像のもJPEGが主流です。
スキャン解像度について
スキャン解像度とは画像をどれくらい詳細なドットに分割して読み込むかを決める数値です。コンピューターで扱うビットマップ画像は「ドット」と呼ばれる沢山の肉眼で見えないほど小さなマス目によって構成されています。そのマス目1個1個に色情報などを書き込むことにより、全体の画像を形作っています。
解像度を表すdpiとは「dot(ドット) per(パー) inch(インチ)」の略で、1インチ(25.4ミリ)をどれだけの数のドットに分割するかを決める数値のことです。
例えば解像度10dpi(左図)でスキャンするということは1インチ×1インチの写真を100個(10個×10個)のドットに分割することです。これが解像度20dpi(右図)になると分割されるドット総数は400個(20個×20個)になります。当然、後者の方がドット数が多い分、画質のきめが細かくなり、ある程度拡大しても画質のアラは目立ちません。
当社の標準解像度は300dpiです
当社の標準のスキャン解像度は300dpiです。L判写真を300dpiでスキャンするとドット数は1500×1000となり、150万個のドットを持つ画像が出来上がります。これがいわゆる150万画素の画像です。
高解像度スキャンをご希望の方には600dpiスキャンもオプションでご用意していますが、通常の用途ではまず必要ないでしょう。300dpiと600dpiでスキャンした画像を比べると当然、600dpiの方が画質は4倍、きめ細かくなります。どうせスキャンするなら高い解像度がいいに決まっていると思いがちですが、一概にそうとも言えません。というのも、大きく拡大しないと画質の違いが目視で認識できないのです。
300dpiと600dpiの画像の違い
下の画像は同じL判写真を300dpiと600dpiでスキャンした画像を縮小表示しています。デジタル端末での見た目はほとんど違いがわかりませんが、指の部分をクリックして拡大すると解像度の違いがわかります。
つまり、これくらい拡大しないと画質の違いは人の目で認識できないということです。高解像度の方が画質はきめ細かくなる分、用途によってはデータ容量の重い、扱いにくいデータとなってしまいます。デジタル端末での閲覧や同サイズのプリントを用途とするなら300dpiで十分すぎる解像度です。
解像度600dpiが必要になるケース
原寸サイズより拡大してプリントする場合
デジタル化した画像データをプリント(印刷)する場合、元の写真と同じサイズのプリントなら特に問題ありませんが、例えばL判サイズの画像をA4サイズに拡大してプリントするような場合は600dpi解像度が必要になるケースがあります。
画像データを編集する場合
画像編集ソフトを使って画像を補正したり、加工する場合、情報密度が高い600dpi解像度が適しています。ただし、JPEGファィルは変更を加えて保存するたびに少しずつ画質が劣化するので注意が必要です。
JPEG画像再生に対応した大画面テレビで観る場合
SDスロットを搭載してJPEG再生に対応した大画面テレビで再生する場合、小さな写真は画像が引き延ばされて表示されるため、600dpiの解像度が必要になるケースがあります。