当社のスキャン方式はアルバム台紙を分解して1枚ずつ原稿台にセットし、後でバラした台紙を元に戻すという方式をとっています。手間はかかりますが、この方式により「歪み」「ピンボケ」「陰影」のないきれいな画像が出力されます。ただし、アルバムの中には『分解できないタイプ』もあり、解体しないと良画質でスキャンできないケースも出てまいります。下記の解説を参考にして依頼するアルバムのタイプを必ずご確認ください。

スキャンが可能なタイプ(分解可)

[ビス式]
継ぎビスを使用して台紙を増やしたり、減らしたりすることができる最も一般的なアルバムです。台紙を分解できるタイプですので問題なくスキャンが可能です。

[バインダー式]
バインダー式のアルバムです。バインダーを開閉させることである程度まで台紙を増やすことができます。台紙を分解できるタイプですので問題なくスキャンが可能です。

スキャンが難しいタイプ(分解不可)

[固定ろっ骨コイル式]
固定式のろっ骨コイルで閉じられたアルバムです。コイル部分を開閉できないため台紙を分解することができません。20ページを超えるアルバムは通常の方法でスキャンできない可能性がございます。

[製本式]
ホチキスや接着剤で固定された製本式のアルバムです。学校から配布された卒業記念アルバムなどもたいていこの製本式になります。20ページを超える製本式は通常の方法でスキャンできない可能性がございます。

[ヒモとじ製本式]
一見ヒモでとじたようにみえるアルバムですが、実はホチキスや接着材で製本されているアルバムです。このタイプのアルバムは最もスキャンが難しく通常の方法でスキャンできない可能性がございます。

スキャンが難しい理由とは

  • 当社のアルバムスキャニングは高性能なフラットヘッドタイプのフォトスキャナを使用します。
  • 台紙が分解できないアルバムはページを開いた状態で原稿台にセットし、それをページ数分、繰り返すことになります。
  • するとアルバムの厚みのせいで、とじしろの部分が原稿台から数ミリ浮き上がってしまいます。
  • 被写界深度の高いフォトスキャナでも浮き上がりが3ミリを超えたあたりからその部分のイメージを鮮明に読み取れなくなってしまいます。
  • ブックスキャナならとじしろの浮き上がりをかわしてスキャンできますが、フォトスキャン性能を持たないため、導入しておりません。

解体すればスキャン可能

  • 分解できないアルバムでも「解体スキャン」ならデジタル化が可能になります。
  • 「解体」とは固定コイルや製本されたとじしろ部分を専用カッターや裁断機で切断し、台紙をバラすことです。写真面は傷つけませんが、バラバラになった台紙は元に戻りません。
  • そのため「解体スキャン」はデジタル化の後、アルバムを処分なさる方、もしくは台紙が元に戻らないことを承諾していただける方のみの対応とさせていただきます。
  • 解体スキャンは1注文で6冊まで無料ですが、7冊目以降から1冊毎に追加料金300円を頂戴します。
  • データ化した後、不要になった原稿の処分を代行するサービスもご用意しています。