引っ越しはアルバムをデジタル化するチャンス!

引っ越しの荷作りをしていて、ついつい頭を抱えてしまうのが思い出のアルバム。

人生の歩みの分だけ、どんどん増えてゆく。しかも、重いし、デカいし、カビ臭い。

コレをまた新居に持って行くとなると、どこに置けばいいの?

そんな悩みを抱えるあなたへ。

引っ越しのついでにアルバムのデジタル化をおすすめします。

アルバム写真をデジタル化するメリットとは

●写真の劣化を止めらます
●データ化したらデジタル端末で鑑賞できます
●家族で思い出を共有できます
●フォトブックに新調できます
●画像の色補正ができます
●大切な思い出を災害から守れます

写真は経年により劣化しますが、デジタル画質は永久に劣化しません。また、写真をデジタル化すればスマホでも鑑賞できるようになる上、懐かしい写真を離れた家族と共有することが可能になります。

さらにデータさえ手元にあれば不要になったアルバムは気兼ねなく処分できますし、データの中からお気に入りの画像だけを選んでコンパクトなフォトブックを新調することもできます。

また、色あせした画像をデジタル補正して元の色合いに近づけることも出来ます。

そして、なにより、データを複数コピーして分散保管しておけば、万一の防災対策にもなり、いいことずくめなのです。

アルバムをデジタル化する方法

方法は主に2つです。「プロの業者に依頼する」あるいは「自分でデジタル化する」です。

方法1.プロの業者に依頼する

手っ取り早いのがデジタル化サービスの業者に依頼してスキャンしてもらう方法です。デジタル化したいアルバムを梱包し、業者に郵送すれば2週間前後でスキャンが完了し、原稿の返却と同時にデータが保存されたDVDが届きます。

<メリット>

1.自分でデジタル化する手間が省け、楽ちんです。
2.プロが丁寧にスキャンしてくれるので画質にも不安はありません。
3.不要なアルバムを処分してくれるサービスもあり、手間が省けます。

<デメリット>

1.それなりの費用がかかります。
2.アルバム1冊(写真250のコマ切り抜き)のデジタル化料金は4~6000円が相場です。
3.恥ずかしい写真も他人(業者)に見られます。

注意:業者によってデジタル化方式はさまざまです。極端にスキャンの単価が安い業者はフラットヘッドタイプのスキャナではなくデジカメによる接写だったりします。依頼される時に必ず、業者のデジタル化方式を確認されることをおすすめします。

方法2.自分でデジタル化する

パソコンとスキャナを使い、自分で写真をスキャニングしてデジタルデータに変換する方法です。

<メリット>

1.パソコンとスキャナが手元にあればコストはかかりません。
2.色あせ写真の色補正ができます。
3.他人にプライバシーを見られる心配がありません。

<デメリット>

1.パソコンとスキャナがない場合は揃える費用が必要です。
2.スキャニングは時間と労力が求められます。
3.スキャニングの知識がないと良画質でデジタル化できないことがあります。

自分でスキャンする際に必要な道具

まず自分でデジタル化するために必要な道具は以下の通りです。

1.スキャナー
CCD方式のフラットヘッドスキャナ

2.パソコン
性能が高いほどスキャン効率は上がりますが、エントリーモデルでも十分です。

3.ヘラ
アルバム台紙から写真をはがす際、癒着して剥がれないときに接着面に差し込んで使います。写真面さえ傷つかなければスキャン画質に影響はありません。

(注)業者に発注した場合は写真と台紙をはがすことはしません。

フォトスキャンに適したスキャナ選び

スキャナは読み取りセンサーの方式により、CIS方式とCCD方式に分かれます。

CIS方式はサイズもコンパクトで価格も安いです。逆にCCD方式はサイズが大きく価格も高めです。

CIS方式は主に文書をスキャン時に使用しします。フォトスキャンするときは被写界深度の深いCCD方式のフラットヘッドスキャナがおすすめです。

※バラ写真ならCIS方式でもそこそこスキャンできる性能を持った機種はあります。

フラットヘッドスキャナとは?

フラットヘッドはガラスの原稿台に複数枚の写真を並べ、上部パネルを閉じて外光を遮断し、下から光源を移動させて1枚ずつイメージを読み込んでいく方式のスキャナです。歪みもなく最も安定した画質が得られるため、フォトスキャニングの王道と言われています。

おすすめのA4スキャナ

[EPSON]A4フラットベッドGT-X980(CCD)実勢価格6万円前後(2019年1月現在)フォトスキャンの画質に徹底的にこだわったハイエンドモデル。


[EPSON]A4フラットベッドGT-X830(CCD)実勢価格3万円前後(2019年1月現在)画質とスピードを両立したミドルレンジモデル。


[EPSON]A4フラットベッドGT-F740(CCD)実勢価格2万円前後(在庫のみ)手軽にフォトスキャンを実現する高画質&高速ハイパフォーマンスモデル。

[CANON]CanoScan 9000F Mark II(CCD)実勢価格2万円前後(生産終了)フィルムにも対応したキャノンのフラッグシップモデル。

とことん画質にこだわる人ならプロ仕様のエプソンのGT-X980を選べば間違いありませんが、さすがに6万円はコスパに問題があります。

すでに劣化の進んでいる昔の写真なら2万円程度のスキャナでも充分な画質が得られると個人的には思います。

効率的なスキャン方法

ここからは実践編として効率的にスキャンしていく手順を説明します。

注意:以下に解説する方法はデジタル化したあと、写真やアルバムを破棄することを前提としています。とにかく写真をスキャンできればよいので多少、アルバムを破損させたり、写真の裏面が破れても気にしないという考えがベースになっていますので「絶対に原稿を傷めたくない」という方は参考にしないで下さい。

手順1)最初にダンボールを2個を用意します。

まずはスキャン作業や処分作業がはかどるようにダンボールを2個用意します。

作業工程としてまずアルバムから写真を剥がしく作業から始めますが、その際、剥がした写真の束を一時的に入れておくのがダンボールAで、剥がし終えたアルバムはダンボールBに入れていきます。

また、このあとスキャン作業を行えう際、スキャンを終えたバラ写真も束にしてダンボールBに入れていきます。つまり、ダンボールBは処分箱ということになります。このように混在しないようにわけておくと作業がややこしくなく、ゴミ出しする時にも便利です。

手順2)アルバムの写真を剥がす

まずはアルバムの写真はがしです。保護フィルムに被われたアルバムならフィルムをめくり、台紙から慎重に写真を剥がしていきます。

台紙にぴったり癒着した写真は無理に剥がそうとすると破れてしまうのでヘラなどを使って剥がします。ジコラヘラというヘラが重宝します。

それでも剥がれないようならドライヤーで写真の上から温風を当てると、熱でノリが柔らかくなり、はがれやすくなります。ただし、熱しすぎると写真を痛めてしまうので慎重に。

剥がした写真はアルバムに並んでいた順に輪ゴムで束ね、ビニール袋に入れてグループ名(アルバム名)を付箋などに書いて貼りつけておきましょう。同様の行程で全てのアルバムの写真を剥がします。

手順3)写真をスキャンする

パソコンのスキャナソフトを使い、グループ毎に束ねた写真を1枚ずつ原稿台にのせてスキャンしていきます。保存フォルダ名は写真を束ねたときに決めたグループ名にしておくとあとて確認しやすいです。

A4スキャナの原稿台なら一度にL版写真3~4枚程度が並べられます。このとき、必ず、写真と写真の間隔を1センチ以上開けて下さい。間隔が狭いと個々の写真をうまく認識してくれません。

スキャンはまずプレビューボタンを押して簡易的に読み込みます。プレビュー画面で読み込んだそれぞれの写真の天地や傾きを確認し、問題なければスキャンボタンを押してスキャン本番です。

パソコンの性能にも左右されますが、L版写真1枚につき、10秒前後でスキャンし、自動的に連番を付けて任意のフォルダに保存していきます。束ねた写真の数だけこの作業を繰り返します。

スキャン作業にかかる時間

アルバムのスキャン作業に要する時間は「アルバムから写真を剥がす時間」「原稿台に写真を並べる時間」「スキャンして保存する時間」の合計です。この合計時間がスキャンするアルバムの数だけかかります。

例えばエプソンGT-F740をWindowsパソコン(CPU intel core i7)と接続してアルバム1冊(写真250枚)をスキャンした場合

1.アルバムから写真を剥がすのに要する時間(慎重にやって30分)
2.原稿台に写真をセット+スキャンして保存する時間(約1時間30分)

アルバム1冊で合計2時間ほどかかります。10冊あれば単純計算で20時間かかります。

全てのアルバム写真のスキャンが完了したら保存された画像データを保管用としてDVDなどにコピーしておきましょう。

念のため、クラウドのストレージにデータをアップロードしておけば万全の防災対策になる上、離れた家族とデータの共有も可能となり、気軽にスマホにダウンロードして楽しむことが出来ます。

プリンター複合機のスキャン性能は?

最近、家庭に広く普及しているプリンター複合機にはほとんどの機種でスキャナ機能がついています。

ただし、文書用のCIS方式なので、正直、フォトスキャンとしては役不足です。

複合機のスキャナとCCD方式のフラットヘッドでスキャンした画質の違いは歴然です。

複合機のCIS方式

フラットヘッドのCCD方式

どこまで画質にこだわるかは人それぞれですが、デジタル化した画像でのちのちフォトブックを新調したいとお考えなら複合機のスキャンはやめた方がいいでしょう。

※2016年モデルの複合機で検証しています。

不要になったアルバムの処理

不要になったアルバムや写真は家庭ゴミですので金属ビスなどは分別し、通常の自治体の「燃えるゴミ」に出して問題ありません。資源ゴミではないの?と誤解されがちですが、写真はリサイクル出来ない素材ですので「資源ゴミ」ではありません。

また、写真は個人情報でもありますので悪用されることに不安を感じる方はシュレッダーで粉砕しておくと安心です。

[関連記事]アルバムを処分・ゴミ出しする方法

まとめ

アルバムには独特の哀愁がありますが、見る機会もないまま保管していてもただ写真が劣化していくだけです。劣化がひどく進行する前にデジタル化することで古い写真の楽しみ方がぐんと広がります。

ただし、自分でデジタル化するのはなかなか手間暇のかかる作業です。チャレンジしたものの、あまりにも時間がかかるため、途中で挫折する人も多いようです。時間に余裕のある方なら問題ありませんが、時間がない、面倒だと思う方はプロの業者に丸投げしましょう。

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