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家族や近しい親族が亡くなられたとき、葬儀を終えて、少し精神的に余裕が生まれた頃から遺族は遺品整理という問題に直面します。遺品は故人の生きた証であり、故人の年齢に比例してその品々も多種多様となります。故人が生前、使用していた衣服、日用品、家財道具、美術品などすべての所持品が遺品です。

遺品には故人のたくさんの思い出が詰まっています。それだけにどう整理していいのか、どう処分していいのか、頭を抱えてしまう人が多いようです。中でも一番処分に困るのが故人のアルバム写真です。捨てるに捨てられない。さりとて、置いておくスペースもない。

今回は、いずれあなたも経験することになるかもしれない遺品整理のお話です。

遺品ってなに?

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亡くなられた方が書いた遺言状を筆頭に、故人が生前、使用していたもの全てが遺品となります。財産価値のあるものとしては現金、預金、有価証券、貴金属、美術品、保険証書、自家用車、不動産などがそれに当たり、その他、衣類、日用品、家具、寝具、電化製品、収集物、手紙、写真、日記にいたるまですべてのものが遺品となります。また、パソコンや携帯電話に残されている個人情報も遺品のひとつです。一般的に遺品となる品々は以下の通りです。

▼遺言書
▼現金・通帳・証券・自家用車・不動産・貸付金・借金
▼貴金属・美術工芸品
▼電化製品・家具・寝具
▼日用雑貨や衣類
▼趣味の収集品
▼借家等の賃貸契約書
▼医療介護等のレンタル用品
▼部屋やその他の鍵
▼印鑑・身分証明書・電子機器の個人情報
▼故人の日記・思い出の写真やアルバム

遺品整理とは?

故人が残した全ての遺品の中から「処分するモノ」と「残すモノ」を遺族が中心となって取捨選択することを遺品整理といいます。

資産価値のあるものなら迷わずに残す判断が出来ますが、資産価値はないけれど「これはどうしよう」という故人の思い出深い品に処分をためらう場面も出てきます。「捨てるべきか」「残すべきか」。亡くなられた本人には聞けませんから、見送った遺族の判断に全てがゆだねられます。

遺品整理は大変・そして難しい!

「処分するモノ」と「残すモノ」を判断して整理する。言葉にすれば簡単なことです。遺品が少なければ、確かに簡単かもしれません。しかし、故人の遺品が少ないというのは希な事例です。長い人生を歩んでこられた年配の方が故人の場合、ほとんどのケースで遺品が山のようにあります。

tis-fukiko-tamura-medium遺品整理は実際に経験してみるとその大変さがわかります。心が折れそうになります。身内の不幸という辛い現実に向き合いながら、故人の愛用していたものを取捨選択する作業は胸が張り裂けそうな思いです。

精神的な問題だけでなく、遺品の内容によっては体力的な問題にも直面します。なぜなら遺品は日用品や衣類だけではなく、家具や寝具、大型家電など、右から左へと簡単に移動できない物も含まれているからです。このような重量物を移動したり、運び出したりする作業は体力のない年配者や女性にはかなりキツイ作業となります。

あまりにも手間と時間がかかる現実に疲れ果て、結局、遺品整理の専門業者に依頼する方も多いようです。今から遺品整理を行う方、また、いずれ遺品整理に直面するであろう方は、こうした遺品整理の大変さ・難しさをきちんと知り、心の準備をしておく必要があります。

遺品整理のタイミング

遺品整理は故人に最も近い親族が中心となって行うのが普通です。価値あるものは遺言があればその指示通りに形見分けをすればいいのですが、遺言がなければみんなで話し合って、分け方や処分の方法を決めることになります。

遺品整理の時期的なタイミングは一般的に四十九日などの法要のあとに行うケースが多いようですが、状況により様々です。故人が契約していた賃貸物件やレンタル用品がある場合は、取り急ぎ、それらを解約する必要があります。

このように遺品整理は遺族の判断に全てがゆだねられるため、大変気を使い、悩まされ、時間を要する作業となります。こうした遺族の負担を少しでも楽にさせて上げたいと思う配慮から自分が生きているうちに所持品を整理をされている故人もいらっしゃいます。それが最近、よく耳にする「生前整理」です。

遺族の負担を軽減する「生前整理」とは?

フリーイラスト-roujin-食品マンirasutoya-224x154悲しみが癒えない中、故人の遺品を処分するのは遺族にとって大変な作業です。最近は高齢化社会を背景に、そんな残された遺族の負担に配慮し、自分にお迎えが来る前から不要な物を断捨離したり、死んだ後に「こうしてほしい」といった要望を遺族に書き残す年配者も多いようです。これが『生前整理』です。

遺品の選別となると遺族はつらい判断を迫られますが、当事者が生きているうちに自分で判断することはそれほど難しくありません。また、所持品の整理だけでなく、自分が天国に行ったあとの「財産分与」「葬儀のスタイル」「埋葬方法」などの希望を伝え残すことも生前整理に欠かせない決め事となります。

以下、生前整理でやるべき3つのことを解説しておきます。

生前整理ですべきこと

  1. 私物の整理
  2. 葬儀・お墓の希望を伝える
  3. エンディングノートを利用する

私物の整理

生前整理と同義語といってもいいのが、この私物の整理です。自分にお迎えが来る前に、いらないものを処分することで自分の死後、遺族に遺品整理の面倒や苦労をかけずにすみます。

%e3%83%80%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%89-9また、財産の整理も重要事項です。あなたが所有するお金や資産価値のあるものを整理し、相続の方法を考え、身内がわかるように書き物として残しておく必要があります。

ケタの大きい資産価値のあるものは、遺族間のトラブルにならないよう法的な効力を持つ遺言状を作成しておくことも遺族への配慮と考えて下さい。ちなみに負の資産(借金)も財産の一部になります。

葬儀・お墓の希望を書き残す

しきたりにこだわらない「自分らしさ」を演出する葬儀が最近は目立ちます。人生をしめくくる最後の儀式くらい、自分好みにしたいというニーズの表れです。「豪華な葬儀」「簡素の葬儀」「伝統的な葬儀」「笑いを誘うような楽しい葬儀」など。中には「葬式はなしで」という希望もあったりします。

free-illustration-osoushiki-sankotsu-irasutoya自分らしさを求めるニーズはお墓の形態や埋葬方法にも広がっています。「お寺のお墓」「公営墓地」「民営墓地」「海への散骨」など、ここでも選択肢はいろいろあるので希望を書き伝えておきましょう。

また、葬儀にしてもお墓にしても予算をどのくらいにするのか、そのお金はどこから出すのかも伝えておくとスムーズなお見送りが出来て遺族の負担も軽くなります。

エンディングノートを利用する

生前整理を行う時に頼りになる便利なアイテムがエンディングノートです。わかりやすく生前整理の準備手順をナビゲートしてくれるので、自分の意思や思いを簡単に残すことができます。なにから始めていいのか迷ったときはぜひ、エンディングノートを利用しましょう。大きな書店に行けばいろんなタイプのエンディングノートが並んでいます。

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ちなみにエンディングノートには原則として法的な効力はありませんので、財産分与に関する希望は正式な遺言状を残しておく必要がありますのでご注意下さい。自分の死後、残された遺族の負担をできるだけ軽くしてあげたい。『生前整理』は人生のエンディングを自分流にしめくくるスマートで愛情一杯の選択のひとつといえるでしょう。

多くの遺族が処分に困る故人のアルバム写真

memorial-2遺品整理で最も多くの人が頭を抱えるのが故人が遺したアルバムの処分です。高齢者ともなればその人生の長さの分だけ、多くの思い出記録を残しています。生前整理を行った方でも自分の生きた証ともいえる思い出アルバムだけは処分できない方が多いようです。

遺族にとっても写真やアルバムは他の遺品と違い、故人の面影をリアルに目にできる思い出です。リアルな分だけ魂が宿っている気がしてなかなか捨てづらいものです。とはいえ、何冊ものアルバムを保管しておくスペースにも困り、必要な写真だけを抜き取り、結局、処分を決断される方が多いようです。

写真を処分するならお焚き上げ

処分方法にも頭を抱えます。本来、写真やアルバムは生活の中で出るものですから捨てるとなれば自治体の家庭ゴミ(プリント写真は資源ゴミではなく可燃ゴミです)で問題ありません。しかし、故人の記録・生きた証をなかなか普通ゴミに出せませんよね。そこで、おすすめなのが神社やお寺が行っている「お焚き上げ」です。

お焚き上げとは?

63d65bbcec6daf5e8122dd3e63689acc-1「思いのこもった品々」を礼を込めて浄化させ、焼却して供養する神事・仏事のことです。日本古来から伝わる風習のひとつで、今でも多くの神社仏閣が有料(お布施)にて実施しています。事前に神社やお寺に予約し、当日、持ち込むスタイルが一般的です。あと、そうした「お焚き上げ」を一括代行する葬儀社や専門業者も存在します。ネットで利用したい地域を条件に検索すればすぐに見つかります。

お焚き上げが出来るモノ・出来ないモノとは?

お焚き上げの対象となるモノは遺品整理に限って言えば衣服、寝具、神棚、写真、日記、人形などが一般的です。基本は燃えるものが対象となりますが、最近は時代を反映して、携帯電話やパソコンといった電子機器の処分を取り扱う社寺もあるようです。

スマホなどには人に見られたくない情報が詰まっていますので個人情報の流出や故人の尊厳を守ることもできます。もちろん、環境条例によってお焚き上げが可能な品とそうでない品がありますので個別の確認が必要です。

お焚き上げにかかる費用

お焚き上げの料金は依頼する依頼物によってまちまちですが、アルバム写真などの場合ですと、ダンボール1箱(縦横高の合計120センチ)で5000円前後が相場です。台紙型アルバムなら1箱で6~8冊程度が処分できます。

代行業者ならネットで受け付けているところが多く、全国対応をうたう業者も多いですが、発送料が違ってくるため、なるべく近隣地域で探すのがおすすめです。宗派にこだわる方はその確認もしておきましょう。

ネット依頼なら遺品をダンボールに詰めて発送するだけで、あとは業者が神社やお寺に遺品を持ち込み、作業をすべて代行してくれます。お焚き上げが終わったら「焚き上げ証明書」を発行してくれる業者も多いです。

写真の処分、その前にデジタル化の検討を!

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遺族の心情を考えると、故人の写真を処分するならやはり「お焚き上げ」が一番よい方法かもしれません。ただし、処分してしまうと二度と故人の面影を目にすることが出来なくなります。のちのち、後悔することがないよう、お焚き上げをする前に写真やアルバムをデジタル化しておくというのも選択肢のひとつです。

デシタル化すれば紙写真なら約3000枚、アルバムの写真でも10冊程度のデータが1枚のDVDに納まります。データに変換して残しておけばもうためらう必要はありません。古いアルバムは気兼ねなく処分できます。

写真やアルバムのデジタル化ならプロにお任せ下さい!

PC-scaner-illusrデジタル化は自分ですることもできますがパソコンとスキャナーの用意が必須です。両方を新規購入の場合は最低でも10万円くらいの出費となります。また、それらの機器を扱う知識、そして、写真の量に比例して多大な時間と労力が求められます。

スキャン機器がない。知識がない。時間がないし、作業が面倒という方はぜひ、当社のデジタル化サービスをご利用ください。自分で新たに機器を揃える必要もなく、面倒な作業をすべてプロにまかせることができます。

写真1枚1枚をデジタル化するプランだけてせなく、アルバムページを見たまま丸ごとデータ化するリーズナブルなページデータスキャンのプランもご用意しています。ページデータさえ、残っていればあとで画像編集ソフトを使って個別の画像を1枚ずつ切り抜き保存することも可能です。故人のアルバム写真の処分にためらったときはぜひ、当社のデジタル化サービスをご利用下さい。

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