阪神淡路大震災から23年 教訓を生かして

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提供:神戸市

1995年1月17日午前5時46分、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の大地震が発生しました。この地震で神戸や洲本で震度6が観測されたほか、東北から九州にかけての広い範囲で揺れが観測されました。その後の調査で神戸市や淡路島の一部地域では震度7に相当する揺れが発生していたことが判明しました。

当社がオフィスを構える伊丹市でもおよそ全7万世帯棟の内、全壊2,434世帯棟、半壊14,371世帯の家屋被害が出たそうです。また、高架構造の阪急伊丹駅と新幹線(野間付近)が倒壊したほか、道路の通行止めは283個所に達し、報告された人的被害は死者23名・重傷者226名・軽傷者2,490名に達しました。

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当時、私は大阪市内に住んでおりましたが、それでもあの激しい揺れは記憶に残っております。地震発生から数時間後、緊急報道番組に映し出される港町神戸の惨状に言葉を失いました。

6434人もの尊い命を奪い去った阪神淡路大震災。

悪夢のような大地震から2018年1月17日で丸23年が経ちましたが、ここに改めて亡くなられた方々に対し、心より御冥福をお祈りします。

大地震で怖いのは「家具の転倒」「火災」「津波」

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写真提供 神戸市

震災は発生地域の地理的な条件・季節等により、被害状況は変わってきますが、地震で最も怖いとされているのは「家具の転倒」「火災」「津波」です。後に発生した東日本大震災では津波の被害が甚大でしたが、阪神淡路大震災では家屋の倒壊や家具の転倒等によりたくさんの犠牲者が出来ました。また、木造住宅が密集したエリアを中心に大規模な火災が発生したのもこの震災の特徴でした。

火災の最も多かった出火原因は「電気器具に関係する火災」で、中でも特徴的だったのが地震による停電が復旧したときに発生する「通電火災」でした。通電火災とは地震で発生した停電により、電源が入ったまま倒れていた電気ストーブが通電後に近くのモノに引火するというケースです。地震が発生した日の数日後に神戸市長田区などで大火災になったのもこれが原因でした。これがもし真冬ではなかったら火災被害はもっと少なかったかも知れません。

地震が発生したときは何よりまず身を守ることが先決ですが、揺れが落ち着いたらすぐに火の始末をし、ブレーカーを切る心構えが大切です。

災害から身を守る備えは万全ですか?

日本は世界でも指折りの地震大国と言われています。それだけに多くの研究機関が「地震予知」という難題に取り組んでいます。しかし、当然のことですが、地震を止めることなどできませんし、発生エリアや日時をピンポイントで予測することもできません。つまり、いつ何時襲ってくるかも知れない大地震から私たちは逃げることができないのです。したがって出来ることはいざというときの備えと心構えです。

自然災害に見舞われたらなによりまず命を守ることが第一ですが、それ以外の多くのことは事前に備えることが出来ます。

「家屋の耐震チェック」
「いざというときに身を守る訓練」
「家具の転倒防止対策」
「防災グッズ・非常用の生活用品の備蓄」
「家族で取り決める避難場所」
「津波が来たときに真っ先に避難する高い場所」などなど。

ただ、こうした心構えは大切なこととわかっていても日常生活の中でしだいに意識が薄れていくものなので、定期的に思い出せるような方法を考えておくべきです。ちなみに私の家では、上記のような確認事項を常に目にすることができるよう、大きな紙に書いて玄関に貼ってあります。家族みんなが毎日、目にして忘れることがないように。

地震発生時の心得と退避行動(防災・危機管理アドバイザー 山村武彦氏)

思い出の災害対策はできていますか?

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ここで言う「思い出」とは懐かしいアルバムや写真のことです。昭和の時代に撮られた写真はほとんどが紙にプリントされた写真で、アルバムの台紙などに貼り付けられています。ネガを残していらっしゃる方もいますが、残していないとなるとアルバムに貼られた写真はこの世に残る唯一の記憶財産となります。普段はあまり気にもとめない古いアルバムですが、もし、火災や津波で消失したら悲しいですよね。

東日本大震災でも多くの被災者が思い出アルバムを津波に流され、悔しい思いをされました。こうした懐かしい写真・家族の思い出記録を消失から守ることも自然災害への備えのひとつだと思っています。人それぞれの人生の証。家具や家電製品は新調できますが、紙写真は失ってしまうと二度と戻ってきません。

思い出サルベージのサイトより

思い出サルベージのサイトより

思い出サルベージ(東日本大震災の被災地で流されたアルバムを持ち主に返すボランティア活動)

大切なアルバム写真はデジタル化がおすすめ

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